S-22研究プロジェクトについて

多施設連携による子どもの事故要因解明と予防策の構築

研究の目的

本プロジェクト(S-22)は、日本における子どもの事故予防を目的とした疫学研究です。小児科病床を有する複数の総合病院や子ども病院から得られる事故情報を解析し、「どのような予防策が事故を減少させるのか」「家族や地域社会の関与がどう影響するのか」を明らかにします。

研究手法とデータ

地域の中核病院から提供された2,000件以上の匿名化データに加え、複数の医療機関と連携して以下の事故タイプを重点的に解析しています。

  • 転倒・転落
  • 交通事故
  • 誤飲・誤嚥
  • 溺水
  • 家庭内での怪我(ドア挟み、やけど等)

また、これらの解析結果に基づき、出生前からの保護者への教育や、院内虐待防止チームと連携した介入策の効果検証を行っています。

研究代表者

河原 智樹 (Tomoki Kawahara)

小児科専門医・疫学研究者。
臨床医として溺水や熱傷などの事故症例を多数診療した経験を持つ。父親の育児参加が乳児期の不慮の事故を減少させるという仮説を検証するなど、社会疫学的アプローチでの事故予防を専門とする。